当法人は、平成11年12月、「保健と福祉に関する事業」を主な目的にNPO法人として設立されました。NPOとは、一般的に市民活動を指しますが、折しも翌年4月1日から介護保険制度の運用開始に合わせるがごとく、介護事業に参入した「介護福祉事業者」です。
戦後60年を契機に、団塊世代がシニア世代の仲間入りをし、超高齢社会が現実のものとなりました。日本人の平均寿命は83歳(2013年男女平均)と世界に名だたる長寿王国です。一方では健康寿命と称する年齢との差は7~8年とも言われます。寿命は医療の充実・発展などから今後も伸びると予想され、高齢化の進展に伴ない、介護福祉サービスが一層不可欠であることが伺えます。
また、少子高齢化、核家族化の進行、医療の進歩で寿命が伸びたことにより介護する期間も長くなり、家族の負担が増しています。この超高齢化社会の中で、何が何でも家族や親族がすべて面倒を見なければならないという考えから、社会全体で見るという「介護観」に変わってきています。”家族の手だけによる介護”ではなく、”プロの手による介護”という介護保険サービスは、社会でも重要なサービスとして位置づけられます。
今後も、増え続ける利用者と利用者の多様なニーズに、いかに応えていくかが、私達の大きな課題でもあり、高品質な介護サービスの提供を安心してお届けできるよう、職員一丸となって取り組んで参ります。
今後とも、一層のご支援ご指導を賜りますようお願い申し上げごあいさつといたします。
NPO法人 ケアセンターいこい
理事長 岩渕 力也